第56回犬や猫は、風邪をひくか?

111219tbc今朝、H23年12月19日犬や猫は、風邪は、ひくか?をお題にして話してきました。
犬や猫の診断名に風邪はないとのこと。しかし風邪というのは、もともと 鼻炎や呼吸器疾患など さまざまな症状の総称なのでその意味では風邪を引くともいえますが‥
風邪とは主にウイルスが原因となる急性の呼吸器疾患の総称です。具体的に風邪の症状としては、・ 鼻水が止まらない・ 頻繁にくしゃみをする・ 熱がある・ 咳をする・ 呼吸が苦しそう
しかし、ここで重要な事はこのような症状でお医者さんが、風邪と診断するのは人間だけなんです。ペットでも同じような症状が出る事がありますが、そのような症状の場合、獣医師さんは、呼吸器感染症と診断します。
冬に出やすい風邪の症状人でも冬になると風邪が流行しますが、それは寒さに原因があります。寒くなると体力や免疫力が低下し、ウイルスに感染しやすくなるからです。
さらに空気が乾燥しているために粘膜が弱くなり呼吸器疾患をおこしやすくなるのです。また、呼吸器感染症を引き起こすウイルスは寒さや乾燥に強いため、寒さが続くと病原体の生存期間が延びてしまうことも原因のひとつです。これらのことはすべてペットにもあてはまります。
ワンちゃんの風邪ワンちゃんの場合、ウイルスや細菌などの感染により発症する「ケンネルコフ」と言う病気がある。ケンネルコフは別名、犬伝染性気管支炎といい、症状としては微熱や咳 たん 発熱 食欲不振など人の風邪と同じような症状をひきおこします。
 しかし、免疫力が低い子犬や高齢犬が発症してしまうと肺炎を引き起こし、死に至る事もあるので注意が必要です。
人間の風邪と犬の風邪は、そもそも原因となる細菌やウィルスが異なるため 人間と同じ原因では、犬は、風邪を引かないことから「犬は、風邪を引かない」と端的言うこともある。
人のインフルエンザはペットにうつるの?
インフルエンザはウイルスを原因とする伝染病なので、毎日一緒に生活していると、どうしてもペットにも感染してしまうと心配される飼い主さんもいらっしゃると思います。 犬の場合はウイルスの受容体が人と違いますので人と犬の間でインフルエンザが感染する心配はありません。また、ワンちゃんはインフルエンザウイルスに感染しにくいといわれています。

 感染するウイルスの種類は異なりますが、部屋の空気の入れ替え、湿度や温度を管理するなどの生活環境を見直す事で、飼い主さんとペットともに感染を防ぐ事が出来ます。また、日頃から健康管理もしっかり行ってウイルスの抵抗力をつけておき、風邪をひかないように心がけてください。
犬の体温は人に比べて高いのが、特徴で 平常38度~39度もある。もっとも人類以外の哺乳類は、基本的に体温が高く その多くが、38度前後です。
理由は、進化の過程で体毛が無くなり 衣服を身に着けるようになって体温が低くなったと言われています。犬を含め 人類以外の哺乳類は、体から熱を逃げにくい仕組みが備わっています。
犬には「風邪」という病気がありません。人間の風邪が犬にうつったり、またその逆が起こったりすることもありません
参考文献ペットを長生きさせるためのポイント 日東書院