第142回ペットにまつわるエトセトラ

150724tbcTBCラジオに生出演してきました。この写真は、入口にあるTBCのウォッチン 田んぼです。だいぶ大きくなってきました。

今朝、H27年7月24日(金) 猫の水飲みについてを話してきました。

犬と猫を比べた場合、猫は、あまり飲みません。その理由は、猫は、もともと乾燥した砂漠地帯に住んでいた動物だからです。
猫の体は、体内の少ない水分を効率よく使い凝縮したオシッコを出すことができるのです。だからオシッコの臭いが、きついのです。

野生では、食べるために捉えた小動物の体内の少ない水分でまかなえるというのですから驚きです。そして足りない分を飲み水で補給していたそうです。水を飲むという習慣があまりないことがわかります。

現代の猫は、ドライフード中心の与えていることが多いですからはやり水分が足りないといえます。水分を補うためには、ウエットタイプの缶詰や猫用ミルクを与えるのもいいでしょう。いろいろな場所に飲み水を置き飲みたい時にすぐ飲めるようにすることもいいことです。

猫が、与えた水を飲まずにお風呂の残り水や花瓶の水、庭の水たまりや池の水を飲むことがあります。
猫が、水道水を嫌いな訳は、水道水に含まれているカルキ臭(塩素)が、強く飲みたがらないのが、理由です。

また水道水は、嫌いなのに蛇口の水道から流れてくる水を好む猫もいます。これは、流れ出る水の味のほうが、美味しいと感じるから。

ミネラルウォーターを与えたほうが体にいいと思う飼い主さんもいらしゃるでしょうが、その中でも硬水より軟水のほうがいいですよ。理由は、硬水には、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが多く含まれており、猫にとっては尿結石の原因になる可能性があるからです。パッケージに書いてる成分表で確認して与えましょう。

H27年8月14日(金) 犬にきらわれる人がいる訳(143回目)についてお話しましょう。
参考文献 ネコの気持ち 西東社

第140回ペットにまつわるエトセトラ

150626tbc今朝、H27年6月26日(金) 猫は、家につく意味(140回目)についてお話してきました。
「犬は、人につき 猫は、家につく」と言われますが、これは、猫が、野生時代から培われたものなのです。昔の猫は、主に魚などを中心とした残飯を与えられていましたが、それでは、栄養が足りません。猫は、ライオンと同じ肉食ですからネズミなどをとることで補完していたといわれています。なので家を中心としてなわばりを持っていた猫は、外での生活が生き抜くために必須の条件だったのです。
今は、キャットフードがあり栄養をきっちりとっているので外に出さないで室内飼いのほうがいいです。外に出せば交通事故が、危険ですし他の猫とケンカして怪我をしたり猫エイズと言う感染症にかかることもあるからです。
のみやダニもつけてくることもありますから。

もともと猫は、広いなわばりが必要とする動物ではないので室内の広さでも十分幸せに暮らせる動物です。猫にとっては、広さより高さが、重要です。室内に上下運動ができる立体的な空間を作ってあげるといいでしょう。また遊びによって狩猟本能を満たしてあげることも大切です。

H27年7月10日(金) 猫は、魚が大好き?(141回目)についてお話しましょう。

第139回ペットにまつわるエトセトラ

150612tbc今朝、8時30分からにのTBCラジオの生放送に出演してきました。
お題は、犬が、覚えた単語を知る方法(139回目)について 前回、人と犬の関係についてお話しましたが、その中で皆さんに伝えきれないことがありますのでそその辺をさらに詳しくお話させて頂きます。
群れは、普通、血族でまとまるのですが、犬は、他の犬とも群れを作ります。私達人間も地域全体で群れを作るというところがとても似ていますし犬は、人間をリーダーとして群れを作るのですからある意味、人間より優れているのかもしれません。
さて ここからが、本題です。最初に犬は、どれくらいの単語を覚えることが可能か?
犬は、言葉による簡単な命令を聞き分けることも可能です。訓練次第では、かなりの数の単語を教え込むことができるのです。

このように犬に言葉を教えることが可能ですが、どれくらい覚えることができるか?といえばボーダーコリーで10歳のリコと言う子は、幼い時から教えられ250個もわかることが、証明されたのです。
10個の違うものを並べ行った物を持ってくると言う実験。
知っている9個に知らない1個を入れて聞いたことない物の名前を言うと知らないものを持ってきたと言うのですから驚きです。

さらに驚くべき結果が出されたのがボーダーコリーのチェイサーちゃん。2004年生まれの女の子。チェイサーちゃんは、1000個を超えるおもちゃの名前を 覚えたそうです。実は、それ以上覚えたかもしれませんが、毎日4時間から5時間行うトレーニングを続けることが大変になってやめたからだそうです。
そうは言ってもあなたの愛犬が、どれだけ覚えられるかは、個人の能力でもあるので定かではないそうですから頑張って教えてみてください。たとえ思ったほど覚えられなくてもその教える過程で愛犬との絆がより深まると思いますよ。
H27年7月10日(金) 猫について(140回目)についてお話しましょう。
参考文献 犬と人の生物学 築地書館

第138回ペットにまつわるエトセトラ

150522tbcH27年5月22日(金)ペットにまわつわるエトセトラで生出演してきました。
お題は、人と犬の関係についてお話。
家畜のうち、もっとも家畜化の古いのは、犬です。イヌの家畜化を示す最古の化石証拠は、約1万5000年前の時代とも言われています。

この時代に人類は定住地を形成して農耕を始めたとされている。世界中で犬のいない文化や社会は、まれだと言われるほど人と犬の関係は、密接だと言えます。

 犬は、おそらく最初は、番犬としてそして狩猟の助っ人として役立ったのでしょう。
獲物がいることを教えたり獲物を追ったり また獲物を威嚇したり・・しとめた獲物の見張り番をしたり彼らにできることはたくさんありました。
そして遊牧や放牧が行われるようになると家畜化されたウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギを見張り、追い込むという役目もありました。忠実な伴侶として可愛がられていました。

そして今も猟犬、牧畜犬、牧羊犬、警察犬、盲導犬、聴導犬、介護犬、災害救助犬、番犬としていろいろな役割も任されています。
現代、一番多い飼われ方は、ペット(愛玩用)ととして飼われていることです。そういう意味では、今の愛犬は、無職なのかもしれません。
ペットといっても犬に目的を持たせてあげることは、犬も幸せを感じるために必要なのかもしれません。

犬は、何故、人間とこれだけ深く関われているのか?その第一は、犬の習性にあります。犬は、群れで行動しその群れのリーダーを信頼しその要求に忠実に応えるという性質を持っています。

通常、血のつながりで群れが、できます。犬は、血族でなくても群れを作り習性がありこれも人間に似たところがありますね。そうだからこそ人間と群れを作ることに犬にとっても違和感がないのかもしれません。
 
もう一つは、人との感情の交換が可能だということがあります。ほかの動物に比べ犬は、感情が豊かでそれは、鳴き方やしぐさに現れます。これによって犬の心の状態を知ることができます。犬は、吠え方の違いで人間と分かり合えるよう進化してきたいとも言えるのです。
 
犬も人の感情を読むことができます。最近の研究では、飼い主のあくびが犬にも伝染することが報告されています。この伝染は、今のところ チンパンジーと犬だけです。
H27年6月12日(金) 犬の単語の記憶は、どうやってわかるのか?(139回目)についてお話しましょう。
参考文献 ヒトの心はどう進化したのか ちくま書房

第137回ペットにまつわるエトセトラ

150508tbcH27年5月8日(金)(137回) 鳴き声について話してきました。
犬が、吠えたり鳥のさえずりを聞くことがあると思いますが、そのような多くの動物の声に耳を傾けると鳴き声の使い分けを知ることができ動物の気持ちを知ることが出来るようになります。動物は、様々な場面に応じて鳴き声を使い分けているのです。

 哺乳類や鳥類が、捕食者を発見すると発する『警戒音』の多くは、短くシンプルに聞こえます。一方、求愛の時に発する『さえずり』はいくつかの音声が組み合わさりリズミカル繰り返しているように聞こえます。
 H27年5月22日(金)人と犬の関係について(138回目)についてお話しましょう。
参考文献 観察する目が変わる動物学入門 ベレ出版

第136回ペットにまつわるエトセトラ

150424tbcTBCラジオに平成27年4月24日(金)生出演してきました。
今回のお題は、人間に白目がある訳。
人間に近いと言われるチンパンジーに白目は、あるか?急に言われるとどうだっけ?と考えてしまいますが、実は、白目は、ないのです。実は、人間ほど白目があるのは、珍しく 白目があるという動物は、犬やオオカミにあるくらい。
白目と黒目が、はっきり外から見えていると視線がどこを向いているかが非常にわかりやすくなり、野生動物の場合、獲物となる動物に対しても天敵となる動物に対しても相手に気づかれずに動く必要があるため、自分の目の位置や見ているものを知られない方が有利なのです。
人間は、二足歩行することで手の利用が高まりました。それと並行して大脳が、大きくなり知性が、発達した。初期の人類は、ほかの霊長類と同じように群れで生活し狩りのときに高い知性を使い、役割分担や協力行動を示すようになりました。
つまり狩りの時に誰が何を見ているかという情報が、重要になり視線を用いたコミュニケーションが進化したことになります。いわゆるアイコンタクトによる合図や視線の動きによって相手が何を目的として次に何をするのか?かがお互いわかるようになりそれに伴って集団で獲物を狩る能力が高まったのです。このようなコミュニケーションの発達のお陰で白目による黒目の強調という特徴が顕著になり最終的に天敵や獲物などに自分の目の位置を知らせてしまう短所より協力しお互いの知識や目的を共有したほうが優位に働いたと考えられている。

実は、犬やオオカミも少し白目がみえています。これは、イヌ科の動物が、協力して狩りをすることであろうと言われています。人と犬は、もっとも親密な関係を持つようになりました。その背景には、イヌも人のように視線を用いてコミュニケーション機能を発達させたからだと言われています。
H27年5月8日(金)鳴き声について(137回目)についてお話しましょう。

第131回ペットにまつわるエトセトラ

150213tbc今朝、(平成27年2月13日金曜朝8時30分から)TBCラジオに生出演してきました。
今朝のお題は、ペットを飼う前に気をつけたいこと(131回目)をお話しましょう。
実は、私事では、ありますが、今週の日曜の河北新報に掲載している『かほピョンこども新聞』でお子さんが、ペットを買う前に考えておかなければならないことを尋ねられそれが、記事になりました。
子ども達にペットの話をすると目を輝かせて聞いてくれる子が、とても多く自分で飼ってみたいと思う子が多いと思います。でも見た目や何も考えずにペットを飼うことは、将来の自分とペットを不幸にするかもしれません。よく考えてから飼うかどうかを決めましょう。
ペットは、私たちと同じ生き物です。そしてペットは、飼い主が、餌など与えてあげなければ生き続けることができません。皆さんが、時間を決めて餌を与えたりハウスやトイレの掃除などもしてあげなければなりません。ペットと過ごすことは、楽しいことでもありますが、たいへんなこともあるのです。それを分かった上で飼い始めてほしいと思います。
 私が、小学生の頃、ザリガニやオタマジャクシやクワガタなどを採って家に持ち帰りエサを与え育てたことがあります。何を食べるか?大人に聞いたり調べたりしたことを覚えています。
 でも考えてほしいです。採ったことは、自分の所有になった気がしてそのまま育てたいと言う気持ちは、わかりますが、自然の中で生き抜くことが、野生の生き物の幸せですから何日が、飼ってみたら元のいた場所に返してあげることも必要です。管理の難しさもあって殺してしまうことも可能性がありますから自然に戻すことが、ベストだと思います…ペットと言っても多くの種類がいますのでお子さんとペットの特徴を調べよく考えてから飼うことを決めてほしいと思います。

飼う種類は、犬や猫 小動物、熱帯魚と多岐に渡ります。
犬は、飼い主と一心同体になれる動物です。犬を飼うと決めても犬種が多く自分や家庭にあった犬を選ばなればなりません。犬との生活は、楽しい反面、お世話もしなければならいなことが多く湯く考えて決めて欲しいと思います。
猫は、きまっぐれで単独行動が、好きな動物、あんまりベッタリしない関係が、魅力だとも言われています。その他、インコなどの鳥や金魚や熱帯魚などの魚を飼ってみるのもいいでしょう。
小動物では、ラビットを飼われている人が、多いです。ハムスターやフレットなども定番ですね。
最近、人気が、出てきているのが、ハリネズミ、デグーです。ハリネズミは、見た目が、愛らしく触ることもできるのが、人気の秘密です。
デグーは、モルモットやチンチラの仲間で草食性動物です。様々な声でコミュニケーションができるので言語学の研究もされるいるとは、驚きです。よく慣れるので欧米ではペットとして長く飼われているそうです。当店のお客様からお手もできるデグーもいると聞きました。
はじめてペットを飼いたいと思う場合は、新しく人気が、でたペットより今まで多く飼われたことがあるペットの中から選ばれることをおすすめします。
多く飼われていると言うことは、飼いやすいということでもありますし具合が悪くなったときに動物病院で診てもらえる可能性も高いですから・・・
次回の2月20日(金)犬が、フードを食べない訳(132回目)をお話しましょう。