第74回ペットにまつわるエトセトラ

120928tbc今朝、H24年9月28日(74回目)小鳥が見る世界について 東北放送ラジオで生放送で出演してきました。
H24年9月28日(74回目)小鳥の見る世界について
インコなどの多くの小鳥は広い視野を持っています。それが人間と一番違っているところです。
人間の片目の視野は約160度。両目で見える範囲は、最大約200度で前方しか見えません。
一方、インコたちの視野は片目でも180度以上。両目では、300度を超えます。真後ろの体や陰になる部分を除いて周囲のほとんどがみえています。驚きですね。
鳥の目には、大きな特徴があります。それは、2点を同時に見ることができるのです。鳥たちの目には視細胞が集中している場所が眼球内に2つあるため地面や木の枝など目から近い場所と少し離れた場所を同時に見ることができます。
鳥たちが見る色の世界 私たちは、3原色のフルカラーで世界をみています。カラーの視覚をもつのは、目の中に3種類の色を識別する細胞(視細胞)があるためです。
ほとんどの哺乳類は、視細胞2種類の細胞しかもたないため 完全なカラーの視覚をもっていません。
これに対し鳥の目には、人間よりも一つ多い4種類の視細胞があります。種類が多いということ。
加えて鳥たちは、人間には見えない紫外線の一部も見えています。つまりみえる光の領域は人間より鳥たちほうが、広いのです。
細かく色がわかると食べられるものが識別しやすく その鮮度や熟度も分かりやすくなります。仲間の固体識別や親子の識別もしやすくなります。
ただ薄暗闇に目が慣れる いわゆる「暗反応」は人間より遅いそうです。 部屋を暗くしたとき 人間は、10分もすればなれますが、インコは、その何倍かの時間が必要だと言われています。

私たちが、今見えているものは、真実だと思ってしまいそうですが、例えば犬では、赤と緑の違いがわからず 簡単に言えば青ベースとした穏やかな風景だといわれています。
それに引き換え鳥は、私たちよりさらに細やかな色の判別ができ 一部の紫外線まで見えるというのですから それはそれは、鮮やかな色の世界を生きているのかもしれません。
私たち個人一人一人も みんな同じものを見ているように思います。例えば ベースボールやサッカーを見てもある人は、勝ち負けだけで喜ぶかもしれませんが、負けたとしても内容をみて喜ぶ人もいるかもしれません。見えるかどうかは、その人の脳の考え方次第なのかもしれませんね。
そういうことを考えれば 世の中、見えているようで見えて見えてないことばかりなのかもしれません。
人間の場合、真実を知るには、書籍からの情報も大事だとは思いますが、何より身近にいる仲間と語り合うことで気づくことでき発見できるのかもしれません。
そんなことをこの動物たちの見え方の違いから知ることができますよね。
参考文献  インコの心理がわかる本 誠文堂新光社
ペットは、人間をどうみているのか 技術評価論社
次回の10月12日(金)は、小鳥の表情と頭の良さにについて(75回目)お話をしましょう。

最後に川柳対決のジャッジもしています。お題は、変る!
今回は、挑戦者のイチゴ大福さんに決めました。
いいトコで リモコン踏んで 猫の足

飼い主の驚く姿。猫のとぼけた動きが目に浮かんで笑えたので決めました。
今月が、半年の締め月なので もしかすると私の出演は、終了の可能性がありましたが、他の番組での変更はあったようですが、私のコーナーは、また続くことになりました。
と言う訳でこれからも聴取、頂けるとうれしいです。