人間がくすぐられると笑う訳

子どもは、くすぐられると喜んでもっとくすぐって!って来たりします。大人は、くすぐられるのは、不快だったりしますが、それでも笑ってやめて~っていっちゃいますね。くすぐったい場所は、脇腹や手の平や足の内股 わきの下、耳の周辺などくすぐったい所がある反面、くすぐっても何も感じない部位もある。くすぐったいと笑ってしまう部位は、動脈が皮膚に近いところを通っています。もしそこが出血したら大量に出血するおそれがあるので、これらの付近には自律神経が集中していて外部からの刺激に敏感になっています。自律神経と密接な関係にある小脳はこれらの部位への刺激の予測やそのときの感情の制御を行っています。自分で自分をくすぐる場合は小脳が予測できるので笑いが起こらない。しかし、他人からくすぐられた場合、小脳は予測不能なので感情の制御が出来なくなり、脳が混乱状態になり「くすぐったい」という感覚が起きる。脳は、触られることで「生命にとっての危機かもしれない」という錯覚状態から逃れようとして自律神経が過剰反応し「笑い」ながら逃げるという行動になると言われています。
先祖が、まだ4つ足歩行だった頃の名残で手の平やワキ(4つ足だと見えない部位)は、くすぐったいと感じるそうです。人間が、相手に意思を伝える方法として怒りがありますが、それだと関係が、悪くなるので笑って否定する行動になるからなんだそうですよ。面白いですね。