第208回ペットにまつわるエトセトラ

4月27日(金)朝、TBCラジオに生出演してきました。お題は、ハクセキレイについて
私が住んでいるお宮町にもハクセキレイ(野鳥)が、住んでいます。
ハクセキレイで思い出すのが、伊達政宗の花押です。蒲生氏郷が、領民一揆を支援する内容の書状を政宗が書いた事を知り豊臣秀吉に伝えた所、謀反の疑いをかけられ京都に呼び出されました。
その時、政宗は、セキレイの花押に書いてあるセキレイの目に針で0.1ミリほどの穴が空けていないのでこの書状は、偽物だと言って難を逃れた話です。
ハクセキレイの餌は、クモやミミズ、蛾、トンボなどを食べる益鳥です。そんなこともあり人間を怖がらない傾向があり逃げません。歩き方も足を互い違いに出して歩くウォーキングなのでかわいいです。
それにしても 伊達政宗の花押にも使われていたセキレイが、今の仙台町中でも見ることができるのは、生き物のたくましさも感じます。
セキレイは、すべて同じように見えますが、羽の柄など微妙に違うので人の顔の違いがわかるようわかります。是非、顔や体の色を観察してみましょう。
次回の5月11日(金)は、犬の歯について話しましょう。

第207回ペットにまつわるエトセトラ

4月13日(金)朝、TBCラジオに生出演してきました。お題は、スズメのヒナについて
この時期は、スズメの繁殖シーズンで地面にいるヒナを見つけ、巣から落ちて迷子になっているか弱っていると思い、保護してしまう優しい人がいます。でもスズメのヒナは親鳥から、飛ぶことやエサの取り方を学んでいる真っ最中です。この時期に保護してしまうと、飛び方や外敵からの身の守り方、仲間とコミュニケーションをとる方法などを親鳥から学ぶことができず野生に戻れなくなります。見守ってあげましょう。

スズメは、食べている時も絶えずチュンチュン鳴く訳は、仲間に餌のありかを知らせること。餌を食べるスズメたちの賑やかな声を聞きつけて他のスズメも食事にありつけるのです。また天敵に対する警戒です。タカやネコが、接近すると突然、鳴き止み静かになることで周囲へ警戒心を掻き立てて一気に飛び立って逃げるためです。
休憩中に生徒達が、賑やかにしていても先生が入った時や試験範囲を伝えると話すと静寂になるのと同じです。先生が、いらっしゃっても私語でうるさくしているのは、何の警戒もなく幸せなのかもしれません。(笑)

次回の4月27日(金)は、犬の歯ミガキについてお話ししましょう。

第208回ペットにまつわるエトセトラ

平成30年3月23日(金)朝、TBCラジオに「ペットにまるわるエトセトラ」で生出演してきました。お題は、スズメ。
タレントのモト冬樹さんが、スズメの保護・飼養の件で話題になりました。
昨年6月に冬樹さんの妻がまだ飛べないスズメのヒナを巣から落ちた?のを助けたのがきっかけで飼い始め、元気になるも放鳥しようにも生きていけないと思いそのまま飼養しているとのことでした。

 スズメなどの野鳥は、鳥獣保護法により保護することも飼養することも法律で禁止されています。禁止の訳は、愛玩のための飼養の目的で鳥獣を捕獲することは、違法な捕獲や乱獲を助長するおそれがありますし、鳥獣は本来自然のままに保護することが望ましいという考え方だからです。野鳥が、動かないでいる場合、鳥インフルエンザの可能性など人獣共通感染症になる恐れもあり多くの人が、無暗に鳥獣に触ることは、人間にとって危険な行為なのです。
 しかし 怪我をした野鳥を目撃し鳥を助けたいと思うのは、人として当然のことかもしれません。

 助けるかどうかの判断は、人間の関わりで怪我をしたのであればこれは、保護をして怪我を直して自然に戻さなければなりません。
 その場合の問い合わせ先としては、宮城県地方振興事務所の野生動物保護科や宮城県環境生活部自然保護課などに問い合わせてみましょう。
 自然の中で起きた事件は、人間が関与すべきでないと心得て欲しいと思います。
次回の4月13日(金)は、スズメのヒナについて話しましょう。

第205回ペットにまつわるエトセトラ

平成30年3月9日(金)朝、TBCラジオに「ペットにまるわるエトセトラ」で生出演してきました。お題は、薬を嫌がる犬に飲ませるには?について話してきました。
犬の中には、ドライの中に入れるだけでペロッと食べてくれる管理の楽な犬もいますが、薬だけを分別する犬もいます。そのような時は、缶詰やおやつなどに入れると食べてくれることもあります。
錠剤の薬を粉薬にするピル・クラッシャーを使うと便利です。
直接、犬に与えるには、まずお座りをさせて次に、犬のアゴを持って上を向かせ、口を開けます。すばやく薬を喉の奥に入れて、口を閉じさればオッケーです。たまに口の横から薬を出すこともあるので注意が必要です。
犬が舌を出して鼻先をペロッと舐めれば、薬を飲み込んでくれた証拠です。

犬は楽しいことがあった場合、その直前の行動を記憶します。薬を飲むことは、愛犬にとって嫌なことでも最後に褒められると薬の後に楽しいことが待っていると学習し薬を嫌がらなくなります。
私達も終わりよければすべてよしになりますから薬の後がよければ犬は、いいことと思うので是非、褒めてあげて欲しいと思います。
次回の3月23日(金)は犬の歯磨きについて話しましょう。

第204回ペットにまつわるエトセトラ

平成30年2月23日(金)朝、TBCラジオに「ペットにまるわるエトセトラ」で生出演してきました。お題は、人のインフルエンザは、犬に伝染するか?

答えは、犬や猫、うさぎなどの動物にはうつることはない!インフルエンザには、ヒトイフルエンザ、鳥インフルエンザ、馬インフルエンザなどがあります。これらは、種の壁を越えて他の動物に移ることはない!なので犬には、一般的な風邪を含めて伝染することはないのですが、将来にわたっては絶対ではないのです。それは、突然変異や新型の脅威があるから。ウィルスの突然変異を可能性に含めると、鳥インフルエンザが人間に感染するかも?と言われているように人から犬へ、犬から人へとインフルエンザが感染する可能性はゼロではないのです。
犬には、ケンネルコフ(犬風邪)や猫には、猫ウイルス性鼻気管炎(猫風邪)がありますが、これらには、予防ワクチンが、開発されておりペットが大人であれば1年に1回の注射で守れますので 接種しましょう。
フレットには、人間の風邪やインフルエンザが、うつる可能性がありますし逆にフレットから人間にうつる可能性もあります。
飼い主は、帰宅後、すぐに手洗いやうがいをしたり衣類を着替えましょう。インフルエンザウイルスは、乾燥している環境を好みますので、湿度管理に徹底し、室内の空気を入れ替えましょう。
次回の平成30年3月9日(月)は、犬に薬を飲ませるには・・

 

第203回ペットにまつわるエトセトラ

平成30年2月9日(金)朝、TBCラジオに「ペットにまるわるエトセトラ」で生出演してきました。お題は、犬と人との深い関係。オキシトシンについて
オキシトシンとは、母親から赤ちゃんに授乳する時や赤ちゃんに見つめられた時などに分泌される物質で自分の子供を特別にいとおしく感じたり、守りたい、育てたいと言う意識が高まる愛情ホルモンです。
これは、男性であっても同じようにオキシトシンが上昇します。

オキシトシン分泌量の実験。飼い犬と飼い主のペアに協力頂いた。普段からアイコンタクトが、とれている飼い主=良好なグループ。それ以外の普通グループに分けて実験です。
実験前後の飼い主の尿に含まれているオキシトシン濃度を測定します。
実験は、1組ずつ。良好なグループに室内で30分間、しっかり目をみつめて触れ合ってもらった場合と飼い主が犬に顔をみせないように壁の方を向いたまま触れ合った後にオキシトシン濃度を測定。
結果は、良好なグループで見つめ合った場合の時だけオキシトシンの分泌量が、1.5倍になり 普通のグループは、飼い主との注視時間も短くオキシトシンの分泌量に変化がなかったそうです。
このことから人と犬が、視線を介して飼い主のオキシトシンが、上昇することがわかりました。触れ合うだけでなく犬と見つめ合い信頼を得ることで幸せをに感じるのです。
犬と見つめ合うことで、癌治療中の人や、うつ病で引きこもりがちな人、認知症の人に対し、犬との定期的な交流でメンタル面の充足度が上がり、身体機能の維持・向上に効果があり、症状の軽減にもつながると言われています。
高齢者や障害者が、物質や肉体的(医療の力)に過ごしやすくなることも大切でしが、その人自身が、幸せだと感じる環境を作ってあげるために犬等のペットは、欠かせないものです。それをもっと活用できる社会にしたいもです。
次回の2月23日(金)は、犬の薬の飲ませ方について話しましょう。

第202回ペットにまつわるエトセトラ

平成30年1月26日(金)朝、TBCラジオに「ペットにまるわるエトセトラ」で生出演してきました。お題は、人獣共通感染症について
犬や猫から感染する「コリネバクテリウム・ウルセランス」が原因で、2016年に国内で二人が死亡していたことが報道されました。この感染症は、犬や猫などさまざまな動物から感染する病気で、「コリネバクテリウム・ウルセランス」という細菌が原因で感染初期は風邪によく似た症状で、その後、喉の痛みや咳などがあり症状が重くなると気管支肺炎から呼吸困難を起こし、死亡する場合もあると聞きました。
 治療法は確立しているので早めの対応が大事です。ペットがこの病原菌に感染すると、くしゃみや鼻水、目やに、皮膚疾患などの症状が現れますので、速やかに獣医師の診断を受け、抗菌薬の投与が必要です。また保菌していても症状が出ないケースもあるため、動物と触れ合った後は手洗いするなどといった一般的な衛生管理をしてほしいです。

このような感染症にかからないためには、野生動物に触れない事。ペットの環境やペット自身の衛生をしっかりすること。ペットと過度な接触をしない(口移しで餌をやったり同じ箸で使ったり同じ布団で寝たりすることなど)ですから気をつけてください。昔の医者は、人と家畜(牛馬)も一緒にみていました。人獣共通感染症は、獣医との連携が、必要不可欠だとは思いますが、その連携は、不足がちですのでペットを飼われている人が、病院へ行かれた時は、ペットを飼っていることを伝え原因を突き止められるよう情報を発信してほしいです。
次回の2月9日(金)は、犬と人との深い関係。オキシトシンについて話しましょう。