第123回ペットにまつわるエトセトラ

141010tbc今朝、H26年10月10日(金)犬と猫の食性の違いについて(123回目)話してきました。
食性とは、その生物の摂取する食べ物の種類のこと。人は、雑食動物、犬は、肉所に近い雑食動物、猫は、完全な肉食動物です。ただし「雑食動物だから肉も野菜も食べなければならない」あるいは、「肉食動物だから肉しか食べてはいけない」と言う訳ではありません。
雑食動物とは、「動物性の食品を摂取しなくても生きていける動物」 肉食動物とは、「植物性の食品だけでは、いくつかの必要な栄養素を十分に摂取することができない為、動物性の食品を摂取する必要がある動物」ということなんですよ。  犬や猫は、食べ物を切り裂いて食べるための犬歯が発達していますが、食べ物をすりつぶすための臼歯はあまり発達しておらず 顎は、左右には、動かないでんすよ。穀物などを多く食べる人間の唾液腺からデンプンを分解する酵素(アミラーゼ)が分泌されますが、犬や猫の唾液腺から分泌されません。肉食動物の食べ物には、植物繊維が、あまり含まれない為、肉食動物は、草食動物と比べて腸内細菌の数が少なく 腸内容物1g当たり腸内細菌数は、人の1.000万個に対して犬と猫は、約1万個です。
食事における感覚の違い
犬や猫は、人と比べて臭覚が発達しており反対に味覚は、人よりも発達していません。そのため犬や猫が、食事を選ぶ際に重要な感覚は、味覚よりも臭覚です。
「その食べ物を好んで食べるかどうかの程度」を「嗜好性」と言いますが、臭覚が、発達した犬や猫では、食べ物の匂いが、嗜好性に大きく影響しているですよ。

今回のアナウンサーは、いつもの根本さんから変わって飯野アナウンサー 緊張しないように思っていましたが、その思いが、わざわいしたのか?思考が、停止してしちゃいました!
次回は、スムーズに話ができるように頑張りたいです。(笑顔)

次回の10月24日(金)犬の記憶について(124回目)話します。

第122回ペットにまつわるエトセトラ

140926kitane-kosaten今朝、H26年9月26日(金)今の季節(秋)に気をつけたいことをお題にお話をしてきました。
 秋は、犬や猫は、もちろん多くの動物にとって一番過ごしやすい季節です。夏で失った栄養や冬に蓄えると言う意味で食欲もでてくる季節です。なので飼い主としては、肥満にならないよう フードの調節や運動量を増やしバランスを保ってあげなければなりません。
外飼いをされている飼い主の方は、犬舎の手入れしてもらい 日の当たる暖かい場所に移動することをおすすめします。
 犬で気をつけて欲しいことは、今、蚊を媒介としたフィラリア症にならないために毎月錠剤を与えていると思いますが、これは、蚊がいなくなれば与えなくていいのではなく11月くらいまで与えて欲しいです。
 理由は、フィラリアがいる蚊から射された場合、皮膚に1ヶ月ほどいることで駆除ができないからです。
 猫は、この時期、風邪の症状をみることがありますが、これは、人間の風邪とは違いウィルス性の病気です。これは、猫ウイルス性鼻気管炎」という伝染病の可能性があり病院で治療して欲しいですが、この病気は、ワクチンが開発されており是非、予防ワクチンをしてほしいです。
 またこの時期は、下毛が生え変わります。ブラッシングをしっかりすることで皮膚の血行を良くして新しい下毛がはえてくるようになります。
 
参考 犬のしつけと飼い方 西東社
次回の11月14日(金)犬と猫の食性の違いについて(123回目)お話をしましょう。 

第121回ペットにまつわるエトセトラ

140912tbcH26年9月12日(金)TBCラジオに犬の偽妊娠について(121回目)生放送でお話をしてきました。
犬の偽妊娠って聞いたことがありますか?実は、私が、中学の頃、マルチーズ(メリーちゃん)シャム猫(エルザ)を飼っていたのですが、エルザが妊娠し仔猫を生んだ所、一緒に飼っていたマルチ―ズのメリーちゃんが、仔犬を生んだ訳でもないのにその仔猫におっぱいをあげていたのです。その時、とても驚いたのを覚えていますが、今、考えてみればそれは、偽妊娠だったんだと分かりました。

人の場合の想像妊娠は、強く妊娠を望んだり、反対に妊娠に対して強い恐怖感を持っていたりすると、妊娠に似た兆候である生理が止まったり、つわりの症状が出たり、お腹まで膨らんだりします。犬の場合は、黄体ホルモンのバランスによるもので人間のように子どもが欲しいなど心理的なものではないそうです。
偽妊娠が、起きる理由は、犬の先祖であるオオカミの時代にさかのぼるといわれています。オオカミは、アルファオス(1番)とアルファメスの間で子ども生むことができ他のオオカミは、基本的には、生むことができません。アルファメスが、子どもを授かったけどおっぱいが、でないことがあるかもしれません。最悪の場合、生んですぐに死亡することもあるでしょう。その時、偽妊娠なっている別のメスが、代わりにおっぱいをあげることで子オオカミが、生きることができるのです。
そういうことですから 結構多くのわんちゃんが、偽妊娠を起こすのだと思うと納得がいくのではないでしょうか?

そうはいっても偽妊娠を起こすとおっぱいが気になりなめることで乳腺炎になったり 何度も偽妊娠を起こすようだと婦人科系の病気 例えば子宮蓄膿症や乳腺腫瘍 乳がんなどにかかりやすくなると言われています。
対応策としては、おっぱいをなめないように服を着せたり ぬいぐるみを抱っこして離さないようでしたら取り上げたり散歩などをたくさんすることで気分を紛らせたりする方法があります。

いつまでも「おっぱい」が出て止まらないようなら獣医さんに相談し薬を頂くか不妊手術をすることも考えた方が、良いでしょう。
次回の9月26日(金)犬と猫の食性の違いについて(122回目)お話をしましょう。
参考文献 ロイヤルカナン資料

ところでお陰様で このコーナー お陰様で さらに6ヶ月伸びて来年3月までとなりました。皆様が、興味を持たれる情報を提供できるよう頑張りますのでよろしくおねがいします.

ペットにまつわるエトセトラ(第120回)

140822tbcH26年8月22日(金)今朝は、犬は、安産か?について(120回目)お話をしてきました。
よく犬は安産と言われます。なぜそういわれるのでしょうか?日本中型犬と言われる犬種の大半は10キロ前後の体重を持つ犬種です。子犬の体重は150~200グラム。大きい物でも300くらいの体重で生まれます。母犬との体重差を比べてみましょう。30~50倍もの差があります。
これが、安産にお産が出来る理由なのです。大型犬になればなるほど、この差は広がり簡単にお産する事が出来ます。
ではチワワなどの小型犬はどうでしょうか?一般的なチワワの体重は2キロ前後。3キロ以上ある子もいます。理想のチワワの体重は1.0~1.5キロです。では子犬の体重は?答えは80~120グラム。
もちろんこれより大きい子や、小さく産まれてしまう子もいますが、平均は100グラム前後です。

母犬との体重差はどうでしょうか?10~15倍程度ですね。人間の体重差は知っていますか?
たとえば50キロの母が3キロの赤ちゃんを産むというのが一般的な体重差ではないでしょうか?
体重差は20倍弱と言ったところです。人間より体重差がないのです。

小型犬は、人間より難産だと言うことを知った上で子どもをもうけるかどうか考えて欲しいと思います。

次回の9月12日(金)犬の偽妊娠について(121回目)お話をしましょう。

ペットにまつわるエトセトラ(第118回)

140725tbc今朝、H26年7月25日(金)TBCラジオに出演してきました。
今朝のお題は、犬のウソをつくか?(118回目)でした。
犬は、嘘をつかない忠実な動物よ言うイメージを持たれる方もいらしゃると思いますが、実は、犬も嘘をつくことがあります。飼い主が、いなくなると飼い主からダメといわれているベットの上に寝てみて帰ってくると慌てておりてみたり 飼い犬が、怪我をしたときに手厚い看病をしてもらいそれが、良かったことを覚えると痛くもないのに足をつってみたりして飼い主の気をひいたりします。仮病かどうか知るには、飼い主が、見えない所でどういう態度をとるかでわかります。
ドックホテルで預かった時、いつも泊まっているワンちゃんなのに私と気づかず吠えられることがあります。どうしたの?って顔をみると間違えたことに気づき 隣のワンちゃんに吠えて嘘をついたりします。
そんな仕草をみるとまるで人間みたいで可愛いですね。
次回の8月8日(金)犬の体重差について(119回目)お話をしましょう。

ペットにまつわるエトセトラ(117回目)

140711tbc今朝、H26年7月11日(金)犬の皮膚病について(117回目)お話をしてきました。
犬にも皮膚病が、あります。だんだん暑くなるこの季節。皮膚トラブルを起こすわんちゃんが、多いです。

その訳は、人間の皮膚のpHは、5.5~6.5 弱酸性で 細菌類を抑える働きがあります。犬の皮膚は、人間より少し高く 6.2~8.6 平均値で7.5ですが、夏期には、pHが、9.2位まで上がることがあります。
外気温が、上昇すると菌が、発生しやすくなりますから 夏場に皮膚病の犬が、どうしても多くなってしまうのです。

皮膚病と言ってもいろいろな病気があるので症状が、飼い主が、重いと感じるようでしたらやはり動物病院へ連れて行くことをお勧めします。
定期的に愛犬の美容室にシャンプーを利用されているのであればトリマーに相談してみるのもいいでしょう。

皮膚病と言うと思い当たるのは、湿性と言ってベタベタしていたり逆に乾燥していてフケが、でていたり臭いがあったり ひどい脱毛があったりとかゆがったり 症状は、いろいろあって それぞれに病名がついています。その辺のことは、やはり動物病院へ連れて行って検査をして先生に判断してもらってほしいです。

定期的にトリミングに出して頂いていれば皮膚の状況をトリマーから聞くことで早めの対応もできますし 皮膚には、はやりシャンプーをすることで改善されることも多いです。あとは、普段の生活環境やドックフードを変えてみることもおすすめします。
被毛や皮膚に配慮したドックフードを選んであげるのもいいでしょう。
追伸 アナウンサーの根本さん 今日で1500回目だそうです。すごい記録ですね。おめでとうございます。(笑顔)
私も微力ながらこれからも頑張りたいと思っています。
次回の7月25日(金)犬は、嘘をつくか?(118回目)お話をしましょう。
参考文献 イヌの行動 定説は、ウソだらけ ナツメ社

ペットにまつわるエトセトラ(116回)

140627tbc昨日、H26年6月27日(金)犬のケンカについて(116回目)TBCラジオにて話してきました。
犬が、けんかをする理由は、上下関係を決めたい!死シーズン中のメスをめぐっての争い(オス同士に多い) 不安からくるもの(うなっても近づいて来る) 飼い主を守りたい!などいろいろあります。
犬同士のケンカの止め方は、足を入れたり手で押さえたりするのは、危険です。興奮状態の時には、特に動く物に反応し噛んでくることがあるので 飼い主が、大きな怪我をすることがありますから。

では、どうしたらいいか?と言えば お散歩は、絶対、リードをつけてすること。危険な状態に遭遇したら離れることが、できまから。
そして何より日常のしつけが、大事です。お座りやふせを教えておけば命令に従わなければならないと思い抑制できます。

次回の7月11日(金)犬の皮膚病について(117回目)お話をしましょう。
参考文献 イヌの行動 定説は、ウソだらけ ナツメ社