第153回ペットにまつわるエトセトラ

160115tbcH27年12月25日(金)干支にちなんでさるについてパート2(153回目)お話してきました。
1月も今日が15日ですから真ん中です。この24倍を過ごすとまた年末が、来るのですから計画を立てないとあっという間に過ぎてしまいそうです。
年末にも干支にちなんでさる(申)の話をしましたが、今朝も切り口を変えてサルのお話しをしましょう。
サルとヒトを比較するとサルには、体毛があったり尾がありますが、ヒトにはどちらもありません。横に渡したロープを渡るとき、サルは、尾でバランスを取りながらロープの上を4本足で伝って渡ります。人は、ロープにぶら下がって渡ります。
ニホンザルは、一度の出産で一頭の子を産み、赤ちゃんは、母ザルの胸に抱かれていますが、母ザルが、移動するときは、赤ちゃんに手をかけて支えてはくれませんので自分の力で母ザルにしかみついていなければなりません。母ザルが、どれだけ激しく走り回っても決して振り落とされることはないですからサルの赤ちゃんの腕力は、ものすごく強いです。また常に乳頭を口にしていますのでお乳を吸っているかどどうかは、よく見なければ分かりません。
子ザルは、小さい時から群れの子ザルや年上の若いサル達とも一緒に遊び交友関係を広げていきます。追っかけ合ってつかみ合ってまるで喧嘩をしているようです。でも片方が、うずくまっているギャーギャーと大声で泣き始めると攻撃は、終わります。泣きわめいている子ザルに対して攻撃を止めなければ他の年長サル達から攻撃をうけてしまうのです。こうして喧嘩を止めるルールを遊びの中で学んで行くのです。
例えば兄弟だけで育ったサルは、親しか知らず遊び相手もいません。弟は、常に兄と言う上からの圧迫を感じながら生活しなければならないかもしれません。もしその親が年老いていれば兄を力ずくで叱ることもできません。
成長過程の大切な時期を群れの育つことができない子ザルは、不幸になる可能性が高いのです。
私たち人間も群れ生きる動物です。子どもは、地域の中で育ててこそよい社会人になれるのです。

ところで私たち人間は、チンパンジーから進化したと言われています。
進化の過程を考えると私たちは、生き物の中で一番上に位置していると思ってしまいがちですが、例えばチンパンジーは、瞬間的に覚える数字は、人間より優れていたり森の位置を知る手掛かりも人間の記憶力ではかないません。
昆虫、魚、鳥など生き物全てに言えることなのですが、今、生きている動物全てが、最善の進化を遂げているからこそ生き残っているのです。人間が、一番だと思うのは、例えば勉強が、一番の人が、何よりも上だと思うと言う単なる偏見でしかないのです。
社会は、一人一人の様々能力を結集することでよりよい社会が、築けるのです。お互いが、尊重しあえるいい社会にしたいものです。第3次安倍改造内閣が掲げた一億総活躍社会を実現するには、一人一人が、得意とすることを持ちそれを伸ばしお互いが助け合うことができる社会になることが、必要なのではないでしょうか!
H28年1月29日(金)心臓の機能について(154回目)についてお話しましょう。
参考文献 動物たち子育て 静山社      新しい霊長類学 講談社

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