鳥取環境大学 小林キ教授の書籍、絵で分かる動物の行動と心理の中にシベリアシマリスが、ヘビ臭塗りつけ行動のことが書かれています。
シベリアシマリスは、動かなくなったヘビに対してシマリス自身にヘビ臭を塗りつける(SSA行動)ことが知られています。
さらにヘビの糞、脱皮殻、肛門腺の分泌物のいずれに対してもSSA行動が、行われることがわかっています。
ヘビの臭いをつけることでヘビに捕食されにくいことが実験でわかったと書いてありました。
ヘビの進化的な誕生は、一億年前とも言われ多様な進化を続け地球上で繁栄したきたヘビ類がその歴史の中で他の動物にとって大きな脅威だったことが、シマリスの行動を起こさせたのでしょう。
猫が、相手に威嚇する時、口を開けて「シューッ」と発声するのは、ヘビの音をまねたと言われています。ヘビを連想させることでヘビのような毒をもっている!と伝えているのです。
日本のシカは、ライオンなど見たことも食べられたこともないはずなのに、先天的にライオンの尿に恐怖を感じ、怖がる行動をとるのです。
例えばアカゲザルは、視覚で恐がりヘビは、嗅覚で恐がるのです。動物によって感じ方が、違いますから人間は、違う動物に対して配慮できる人間になりたいものですね。
次回の9月8日(金)は、猫は、嫉妬するか?のお話をしましょう。