第181回ペットにまつわるエトセトラ

 平成29年3月10日(金)朝、TBCラジオに生出演してペットの話をしてきました。お題は、狂犬病についての話。
狂犬病は、日本国内では、現在、発症しておらず過去の病気と思いがちですが、世界では、150以上の国や地域で狂犬病が確認されており世界では、今もなお毎年5万5千人ほどの人命が、失われています。
狂犬病は、飼育されているペット(ネコ、ウサギ、ハムスターなど)、家畜(牛、馬、豚など)、野生動物(コウモリ、キツネ、スカンク、アライグマなど)にも感染します。咬まれたり傷口から唾液などを介して人に広がると言われています。
人間が、感染した場合、初期は、風邪に似た症状でその後、局部麻痺が起きたり水を見ただけで怖がったりし、不安、不眠症、興奮状態、混乱、妄想、幻覚、発作的な敵意、狂乱状態を引き起こし、最後は、呼吸まひで死亡することが多いそうです。
発症したら致死率は、ほぼ100%と言う恐ろしい病気なのです。私は、人が、狂犬病にかかった状況をビデオを見たことがありますが、見るに堪えないものでした。

世界で狂犬病が、無くならない訳。

狂犬病の発生のタイプには、「都市型」(インド、中国など)、「森林型」(ヨーロッパやアメリカなど)の2つがある。都市型は、人口過密な地域の中に、狂犬病の犬が徘徊し人間への咬傷で発生します。森林型は、野生動物の中にウイルスが広まっていて野生動物による咬傷により人に発症します。
野生動物にウィルスが保有されていれば狂犬病ウィルスを根絶することは、難しいのは想像できますよね。ですから海外からの病原体を検疫をすることで侵入を阻止すること。飼い主の責任で狂犬病予防注射をすることで万が一国内に入った場合でも蔓延を防ぎますので必ず予防注射を受けましょう。

次回の3月24日(金)(183回)は、狂犬病予防注射についてお話をしましょう。