平成30年1月26日(金)朝、TBCラジオに「ペットにまるわるエトセトラ」で生出演してきました。お題は、人獣共通感染症について
犬や猫から感染する「コリネバクテリウム・ウルセランス」が原因で、2016年に国内で二人が死亡していたことが報道されました。この感染症は、犬や猫などさまざまな動物から感染する病気で、「コリネバクテリウム・ウルセランス」という細菌が原因で感染初期は風邪によく似た症状で、その後、喉の痛みや咳などがあり症状が重くなると気管支肺炎から呼吸困難を起こし、死亡する場合もあると聞きました。
治療法は確立しているので早めの対応が大事です。ペットがこの病原菌に感染すると、くしゃみや鼻水、目やに、皮膚疾患などの症状が現れますので、速やかに獣医師の診断を受け、抗菌薬の投与が必要です。また保菌していても症状が出ないケースもあるため、動物と触れ合った後は手洗いするなどといった一般的な衛生管理をしてほしいです。
このような感染症にかからないためには、野生動物に触れない事。ペットの環境やペット自身の衛生をしっかりすること。ペットと過度な接触をしない(口移しで餌をやったり同じ箸で使ったり同じ布団で寝たりすることなど)ですから気をつけてください。昔の医者は、人と家畜(牛馬)も一緒にみていました。人獣共通感染症は、獣医との連携が、必要不可欠だとは思いますが、その連携は、不足がちですのでペットを飼われている人が、病院へ行かれた時は、ペットを飼っていることを伝え原因を突き止められるよう情報を発信してほしいです。
次回の2月9日(金)は、犬と人との深い関係。オキシトシンについて話しましょう。