犬にも小脳と大脳が存在し大脳の脊椎に近い方から爬虫類の脳、旧哺乳乳類の脳、新哺乳類の脳と階層を作り同じです。脳のメカニズムは、哺乳類はほとんど同じで学習にかかわる脳のメカニズムは、ネズミから人間までほとんど変わらないです。
違いは、大脳新皮質の量です。
爬虫類脳は、反射脳ともいいまして心拍や呼吸、体温調節、食べ物や飲み物を摂ること、性行動に関係します。生きるための脳です。
旧哺乳類脳は、情動脳ともいいまして快・不快の刺激に結びついた「喜び・愛情・怒り・恐怖・嫌悪」といった衝動性の感情です。イヌやネコの哺乳類は、感情が豊ですが、この感情により不安や恐怖も感じ、危険や脅威から逃避したり、外敵を攻撃すると言う感じるための脳です。
新哺乳類脳は、人間脳・理性脳とも言われ言語機能、学習能力、創造的思考能力、空間把握能力があり考えるための脳です。
大脳新皮質が多いので人間だけが、言葉を操れ、数を理解。時間と言う概念が持てるのです。犬に言葉で諭しても昨日のことを持ち出しダメなのは、これが理由です。犬は、体験したことのみ学習していく動物なのです。
次回、7月13日(金)は、犬のしつけについてお話ししましょう。