第40回犬の嗅覚について

110221tbc今、H23年2月21日 東北放送ラジオに出演して来ました。(笑顔)
今朝は、犬の嗅覚についてのお話をして来ました。犬は、鼻がいい!と言うのは、よく知られていますよね。
犬の嗅覚は、人の百万倍~1億倍!とも言われていますが、それが、どんなにすごいかは、ピンとこないですよね。
簡単に言えば 人間の臭覚は、せいぜい数メートルですが、犬は、半径1キロ~2キロ 風の向きにもよりますが、時には、10キロメートルに及ぶときもあるそうですから 驚きです。

臭いを嗅ぎ分ける能力が高い犬種には、バセットハウンド、ブラッドハウンド、ビーグルで、嗅覚ハウンドグループと呼ばれています。
犬種によって、臭いの嗅ぎ方には違いがあります。ビーグルやシェパードは、地面を嗅ぎながら、獲物を追いかける間接型、「トラッキング」とも呼ばれます。ポインターやセッターは、空気中に浮遊する臭い分子を嗅いで、獲物を追いかける直接型、「エアー・センティング」です。
間接型と直接型の違いは、その犬種が目的としていた仕事の違いによって生じたものと言われています。
犬は、人のガンの臭いを嗅ぎ分けることができるという研究結果も発表されています。
7頭の犬に膀胱ガンの患者の尿を嗅ぎ分ける訓練をしたところ、41%の成功率だったというものです。そして、その中の1頭、コッカースパニエルは56%の確率でガン患者の尿を識別できたそうです。
犬は、その優れた嗅覚を活用するいろいろな仕事に就いています。

犬の嗅覚は、底知れぬ力があるんですね。さて 次回の3月7日(月)は、視覚について(41回目)お話をしましょう。それでは、また!