第95回ペットにまつわるエトセトラ

130809tbcH25年8月9日(金)は、犬は、数を数えられるか?(95回目)についてをTBCラジオへ生放送で伺ってきました。
人間のジェスチャーなどで行動するとも考えらていて数字は、分からい?と言うことも考えられますが、いろいろな研究の結果、犬は、5つまでならわかると言われています。5つと言うと少ない感じがしますが、チンバンジーは、7つが、限界とも言われており 古代の人間は、7つか8つとも言われています。

数字でいうと八岐の大蛇 八百屋さん ラッキーセブンなど7や8にちなんだ場所や言葉が多く残っているのもそのためだと言われています。
そういう意味では、チンパンジー 犬、人間と大差がなかったと言えますね。(笑)

さて 犬やチンパンジーなどの動物と人間との違いは何か?それは、概念があるか?ないか?なんだそうです。
このことは、数字の能力にも関係しています。例えば100+1を101とすぐに答えられますが、これは、すごいことなんですよ。私たちは、Nに1を足したものを 次のNとして扱える、つまり N+1を新しい単位にすることができます。1に1を足せば2に2に1を足せば3に…とずっと数えられる。

チンパンジーも 5+1は、できません。なぜなら 「5」と言う言葉を使って 5つの量を表現できないからです。人間でも3歳の子どもは、10まで順番に数えることができてもまだ N+1を新しい単位にすることはできません。たとえば3足す4は?と聞くと左手の指を3本 右手の指を4本立ててあごを使って合計を数える片方は、すでに3か4なのだから そこから数えて5 6 7とやればいいのですが、それができずに最初から数えなおす方法をします。この段階では数を理解しているとは、いえないのです。

N+1を新たなNとして利用できるようになるとどんな足し算でも掛け算でもできるようになる。これができるようになることを再帰的な演算能力というそうです。
再帰的な演算ができるということは、今日の次の明日が、新しい今日になるとわかる。その結果、明日がどこまでも続くことが分かると言うことなんです。言葉があることで死を怖がるようになったともいえる。

我々、人間は、言葉を持つことで我々の未来を作ることができたと言っても過言ではありません。
私たち人間は、過去と現在と未来を認識して生きていますが、犬は、今を生きている動物なんです。

次回の8月23日(金)は、犬が、食欲不振になる訳!(96回目)のお話をしましょう。
参考資料 イヌの遊んでもらう本 河出書房新社
「つながり」の進化生物学 朝日出版社