第104回ペットにまつわるエトセトラ

131227tbc昨日、H25年12月27日(金)TBCラジオに出演して来ました。お題は、歌と言葉の始まりについて

コミュニケ―ションは、視覚、聴覚、触覚、嗅覚などの感覚器によって得ることができていてこれは、動物によって重要性が異なります。人間は、視覚が、とても重要ですが、夜のように暗ければわからないですし距離が、あれば嗅覚や触覚は使えないです。

 聴覚は?と言うと暗くても 寝ていても 常時、使われていて人間の生活には、切ってもきれないものなんです。目覚まし時計は、音で起きるのが、ほとんどですよね。実は、聴覚は、もともと危険の検出のために生まれた感覚だといわれており 目は、閉じることは出来ても目は、閉じることはできません。生物は、音を警戒信号として使って来たので危険を知らせる音がしたらすぐ逃げられるようにいつでも聞こえるようになっています。

ラジオは、耳から入る情報ですから危険を知らせるには、映像より優れていますし 情報を聴覚に限定することで想像することもできますからこれから時代が、進んでもラジオは、重要なツールとして残ると私は思っています。

 言葉の起源は、小鳥の歌だったと言われています。求愛の声だったんです。ジュウシマツは、求愛の歌をうたうのですが、父親やほかの大人から学習します。このように新しい音を学べるのは、鳥とクジラと人間だけ。ようするに 犬は、お座りと言えばお座りしますけどお座りと言い返すことはないですよね。聞いた音をまねて言い返せるようになることを発生学習といいます。それが、出来るのは、鳥は、全体の1万種のうちの半分の5千種イルカやクジラなどの鯨類81種類。クジラの求愛は、群れごとに少しずつ違いがあり 方言のようなものがあるんです。グループ毎に学習が受け継がれているそうです。

私たちが、属している霊長類は、約2200種類いますが、発生学習するのは、人間だけ チンパンジーもしません。発生学習しない動物は、みんな息を止めることができない

 さて 小鳥は、安全な時や嬉しい時に鳴きます。カナリヤを以前、販売していたことがありまして 入荷した時は、不安で全く鳴きません。数日経って 餌などが、しっかり食べることができこの場所は、安全だと認識すると綺麗な声で鳴き出すのです。私たちも 歌をうたう時は、気分がいい時ですよね。幸せな時間を過ごしているってことです。

大みそかに 家族や仲間と歌を聴き 1年を締めくくるのは、今年1年が、幸せだったと言実感することであるんだと思います。今年一年をいい年にするためにも一緒に楽しく歌いたいものですね。 

次回の1月10日(金)は、干支にちなんで馬の話(105回目)お話をしましょう。参考資料 「つながり」の進化生物学 朝日出版