第161回ペットにまつわるエトセトラ

160508fyiraria今朝、5月13日(金)TBCラジオにペットにまつわるエトセラで生出演してきました。お題は、猫もフィラリア症について。
犬の寿命は、20~30年前の犬の寿命は約7~10歳で長生きしても14・15才と言われていましたが、今は約14~17歳と言われており中には、19才・20才と長生きしている犬もいます。
この長生きしている原因は、ペットフードの普及や犬であれば室内飼いが、増えたことそして何より医療の発展も大きいいと言われています。
昔は、今回、お話するフィラリアの駆除ができるようになったこと。さらにワクチンの開発でジステンバーなどの感染症からも守られるようになったのは、とてもよかったことですが、寿命が、伸びたことにより今度は、心臓や関節の異常、ガンなどが、問題となっているので解決すると今度は、また違う問題がでてしまいました。
自然治癒すると言われますが、それは、基本的に子どもが出来る前に直せた病気なんです。高齢なってから発症する病気の多くは、医療の力を借りなくて治らないのです。

フィラリアは、蚊を媒介し発症する病気ですが、犬は、宿主なので感染すると心臓まで行き死に至ると言う恐ろしい病気です。猫は、宿主ではないので犬ほど感染する率は、少ないと言われていますが、東京や新潟での感染率を調べたところ10%が、感染していると言われています。
うちの猫は、外に出さないから大丈夫と思われるかもしれませんが、室内猫でも感染していることが報告されています。私たちだって家の中で蚊にさされますから当たり前といえば当たり前だと思いますけど・・・
猫が、フィラリアが感染すると犬と同じような症状がでます。咳、苦しそうな呼吸、吐き気などが見られます。ただ犬とは違い、一時的なもので治まってしまい、単純な気管支炎やアレルギーとして扱われてしまうことがあるとのことでした。
猫の場合、フィラリアは、2~3年で寿命がきて死にますが、それが血液の流れで運ばれて肺の血管に詰まって、血行障害や炎症をおこしてしまうこともあります。体の急激な拒絶反応(アナフィラキシーショック)をおこして突然死をしてしまうこともあるそうです。
猫が、フィラリアに感染したことで病気を誘発しているとわかれば予防をしたいと思われる飼い主も多くなると思いますが、発症している病気が、フィラリアが原因だとは、わかりづらいのでその予防の必要性を感じない飼い主も多いのです。
この話を知って猫にもフィラリア予防してあげる飼い主が増えてくれると嬉しいなぁです。
H28年5月20日(金)盲導犬について (162回目)について