第159回ペットにまつわるエトセトラ

160407tbcH28年4月8日(159回)猫の爪についてTBCラジオの生放送で出演してきました!
猫の爪とぎには、自分の存在を他の猫にアピールしたり、ストレスを発散する意味があります。
ノラ猫にとっての爪は、ねずみなどを捕まえたり、オス猫同士のケンカにも利用することがありますが、ケンカは、あまり行われません。その理由は、鋭い爪を使ったケンカは、お互いにとって不利益になるからです。猫は、ケンカに至る前の鳴き合い(お互いの自信や気迫で勝負する度胸比べ)で平和的に決着しているのです。
 オオカミの闘争は、相手の急所を狙わずに牙をぶつけ合い相手が、腹を見せれば降参と言う意味になり勝者は、それ以上攻撃しなくなります。また草食獣である鹿の仲間の闘争では、相手の腹が、急所であるにも関わらず角同士をぶつけることで決着をつけています。
 人間も戦争をせずにお互いの主張を聞き取り話し合いで解決できるよう全力を注ぎたいものです。戦争は、どちらにしてもお互いが、大きなダメージを受けるものですから・・・

オス猫が、メス猫より体が大きいのが多い理由は、オス同士が、威嚇した時、体の大きいほうが、勝つことが多いからだと言われています。
 でも小さいオスでも勝つことがあります。それは、大きなオス猫が、今の場所では飽き足らず他のエリアまで遠征しメス猫を探した時、そのオス猫にとってその地は、アウエーになりますからやはり勝手が、わからず負けてしまうそうです。
 そう言われてみればスポーツの世界でもホームの方が戦いやすいですよね。応援の力が、どれだけ心強いかが伺えます。
 
リスナーの中には、引っ越されて生活が始まった方もおられるのではないでしょうか?その意味では、アウエーと言うことになるのでしょうが、私たちは、引越しされた皆さんを暖かく迎えたいと思っていますので一日も早くこちらがホームで過ごしているように環境的にも精神的にもなって欲しいです。それが、引っ越された皆さんの生活のクオリティを高めることにつながると思います。
H28年4月22日(金) (160回目) 犬の車酔いについて
参考文献 ねこは、すごい 朝日新書    ぼくの生物学講義 昭和堂