H26年9月12日(金)TBCラジオに犬の偽妊娠について(121回目)生放送でお話をしてきました。
犬の偽妊娠って聞いたことがありますか?実は、私が、中学の頃、マルチーズ(メリーちゃん)シャム猫(エルザ)を飼っていたのですが、エルザが妊娠し仔猫を生んだ所、一緒に飼っていたマルチ―ズのメリーちゃんが、仔犬を生んだ訳でもないのにその仔猫におっぱいをあげていたのです。その時、とても驚いたのを覚えていますが、今、考えてみればそれは、偽妊娠だったんだと分かりました。
人の場合の想像妊娠は、強く妊娠を望んだり、反対に妊娠に対して強い恐怖感を持っていたりすると、妊娠に似た兆候である生理が止まったり、つわりの症状が出たり、お腹まで膨らんだりします。犬の場合は、黄体ホルモンのバランスによるもので人間のように子どもが欲しいなど心理的なものではないそうです。
偽妊娠が、起きる理由は、犬の先祖であるオオカミの時代にさかのぼるといわれています。オオカミは、アルファオス(1番)とアルファメスの間で子ども生むことができ他のオオカミは、基本的には、生むことができません。アルファメスが、子どもを授かったけどおっぱいが、でないことがあるかもしれません。最悪の場合、生んですぐに死亡することもあるでしょう。その時、偽妊娠なっている別のメスが、代わりにおっぱいをあげることで子オオカミが、生きることができるのです。
そういうことですから 結構多くのわんちゃんが、偽妊娠を起こすのだと思うと納得がいくのではないでしょうか?
そうはいっても偽妊娠を起こすとおっぱいが気になりなめることで乳腺炎になったり 何度も偽妊娠を起こすようだと婦人科系の病気 例えば子宮蓄膿症や乳腺腫瘍 乳がんなどにかかりやすくなると言われています。
対応策としては、おっぱいをなめないように服を着せたり ぬいぐるみを抱っこして離さないようでしたら取り上げたり散歩などをたくさんすることで気分を紛らせたりする方法があります。
いつまでも「おっぱい」が出て止まらないようなら獣医さんに相談し薬を頂くか不妊手術をすることも考えた方が、良いでしょう。
次回の9月26日(金)犬と猫の食性の違いについて(122回目)お話をしましょう。
参考文献 ロイヤルカナン資料
ところでお陰様で このコーナー お陰様で さらに6ヶ月伸びて来年3月までとなりました。皆様が、興味を持たれる情報を提供できるよう頑張りますのでよろしくおねがいします.