第133回ペットにまつわるエトセトラ

150313今朝、H27年3月13日(金)動物の眠りについて(133回目)についてTBCラジオに生出演してきました。
『春眠、暁を覚えず』と言う季節になりました!(笑顔)日一日と過ごしやすい天候になってきていますよね。
さて 動物園へ行ってみると多くの動物が、寝ていてガッカリしたと感じたことがないですか?実は、動物たちが、寝ている状況と私たちが、夜寝ている状況は、ちょっと違うんでうs。動物たちの眠りは、私たちで言うお昼寝状態。何か物音がしただけで起きられる状況なのだそうです。寝ている姿を観察しても面白いかもしれませんよ。
植物が育ちそれを食べる草食動物がいて 小動物を食べる肉食動物が、いてその頂点にライオンのような大型の肉食動物がいます。この大型の肉食動物は、自分たちを襲う外敵がいないため命の安全が、保証されています。しかもタンパク質に富んだ栄養価の高い肉由来の食物をまとめて食べてしまえばしばらく食べる必要がありません。なので食事をした後は、悠々と昼寝を楽しむことができるのです。ライオンや猫は、1日14時間から16時間ほど眠ります。

私たちが飼っている猫も14時間~16時間を眠ると言うとうらやましいと思いますが、人間のように7時間~8時間を連続して眠れるのは、自然界の動物からしたら驚きなのです。他の動物は、眠りと覚醒を繰り返しているのです。
犬や猫も1回の睡眠時間は、30分~40分ほどで睡眠の半分以上が、浅い眠りなのです。だから犬は、番犬になることができるのです。飼い主の中には、うちの犬は、爆睡していると言う人もいるでしょうが、それは、本来なら眠りと覚醒を繰り返さなければならないのです。だから犬は、番犬が出来るのです。
生まれたばかりの人間の赤ちゃんも24時間のリズムが、できていなのでそう時間おきのリズムで寝たり起きたりを繰り返します。人の睡眠の長さは、成長とともに獲得する能力なのです。

草食動物は、寝る暇がありません。
牛やヤギ、ヒツジ、ロバの1日の睡眠時間は、3時間、馬は、2時間ほどと言われています。これらの草食動物は、天敵にみつかりやすい見通しのよい草原に住んでいるため なるべく起きて天敵を警戒しなければなりません。さらに肉に比べると低カロリーで草を噛み砕くのにも時間がかかるので寝る間を惜しんで食事に時間を通やさなければなりません。
でもそんなに少なくて睡眠不足にならないのか?と思いますよね。実は、草食の反芻動物は、食べながらうとうとと寝る眠ることを同時にすることができるのです。
イルカやクジラは、いつ眠るのか?イルカは、泳ぎながら眠れることができます。この睡眠の仕方を半球睡眠と言いまして右脳を眠らせるときは、左目を閉じて 左脳を眠らせるときは、右目を閉じています。水族館でゆっくり漂うように泳いでいるイルカは、もしかしたら片目を閉じているかもしれません。渡り鳥も半球睡眠しながら目的地に飛んでいるのです。

私たちのように7時間位を眠り続けることができるのは、安全な暮らしができるようになったこの時代だからこそなのです。

H27年3月27日(金)犬に自意識は、あるの?(134回目)についてお話しましょう。
参考文献観察する目が変わる動物学入門