昨日8日に卸屋さん主催で ブリーダーと専門ショップを対象とした「犬の寄生虫と下痢について」と題して ロイヤルカナンジャポンの袖山獣医のお話を公聴して来ました。
趣旨は、ブリーダーやショップ関連の仔犬をお世話する人たちに より深い専門知識を携えることで 健康な仔犬を飼い主に渡せるようにと開催されました。40人以上の方々が参加していたように思います。
メーカー主導での独自フードの話は、ありますが、このように卸屋さん主催での勉強会は、珍しいです。
今回の話は、卸屋さん そして メーカーサイドでは、直接的な利益には、つながりにくい話なので 行いづらい研修会だと思います。
でも あえて 行う!そのことで 初めて飼われる飼い主に健康な仔犬を渡すことができますし 飼い主に適切な飼い方を教えることも可能になります。
こういう地道なことが、大切だと思います。
こういう研修会を開いてくれる地元の卸屋さんには、頭が下がります。感謝 感謝です。内容は、
寄生虫は、大きく分けると 下記の3つに分かれる。
原虫(犬などの体の中に寄生し肉眼では、確認できない位小さい虫)とぜん虫(犬などの体の中に寄生する条虫や線虫など) 昆虫(ダニ のみ 蚊など)の3つです。
原虫やぜん虫は、基本的に成犬(人間も)は、持っていると思った方が、間違いないとのこと。寄生虫が、いてもバランスが良ければ(犬の健康状態と寄生虫の量)何の問題も起きてこない。でも 仔犬が、寄生虫を多く保持しているようなら 衛生管理の徹底 成犬の寄生虫駆除も必要だとも言われてました。
寄生虫の卵などの生命力も強く(環境が、劣悪でも2年から3年環境がよくなるのを待っている)絶滅することは、考えられないと言われました。根気強く駆除しなければダメだそうです。
成犬の場合 寄生虫が、いても 免疫が、強く大丈夫なことが、多いのですが、仔犬は、免疫が、弱く 親と離れるなど ストレスが、高いことでも発症することがあり 重篤な状況をまねく恐れがあるので 生後1ヶ月から3ヶ月は、特に注意が、必要だそうです。
感染経路は、犬のうんちの中から 卵が出て それが、犬の皮膚などに付着し 別な犬が、なめた時に 移ったりします。
もちろん 回虫症 鉤虫症などには、駆虫薬を使用するのも大切ですが、日々の消毒・給餌管理 排泄物処理衛生管理(消毒・給餌管理 排泄物処理の徹底)が、一番だそうです。
仔犬の時は、特に免疫が、弱いですから 異変が確認できたら 出来るだけ早く 獣医にみてもらうことが、大切ですよ。
飼い主が、おかしい?(軟便・血便や下痢など)と感じるようなら すでに よっぽど ひどい状況なのかもしれません。あなたの仔犬は、大丈夫ですか?