狂犬病について

070916kyoukenbyou.jpg昨日の午後3時30分から5時まで 仙台国際センターで 行われた市民公開特別講演会を公聴して来ました。

これは、平成19年度東北地区獣医師大会の中で 行われたもので一般市民の方々にも狂犬病について 知ってもらいたいと言うことで 開かれたそうです。
とは、言っても 獣医師の先生方は、たくさん参加されていましたが、一般の方々にとって 狂犬病は、切迫した問題でないこともあって 残念ながら あまり参加されていないようでした。

このような問題意識の欠如が、一番の問題だとも 講演された佐藤獣医師も語っておられましたよ。

狂犬病を実際観察された獣医師の先生も 今では、現役を退き もし ここで狂犬病が、国内で発生した場合 混乱を招く恐れもあり そうならない為にも 狂犬病についての認識を飼い主のみならず すべての国民に知ってもらいたいとも伝えておりました。

日本では、狂犬病は、昔の病と とらえられがちですが、隣国 中国などでは、大問題になっており 狂犬病を発症していない国は、日本 オーストラリアなど 一部であり 国際貿易が、盛んな昨今 狂犬病を持った犬が、いつ入ってもおかしくないとも断言しておりましたよ。

もちろん このような現状の中 昨年 法整備も行われ 海外から入る犬の検疫など厳しくなってはおりますが、法の網の目をくぐり入る恐れはあり 気をつけるに こしたことはないようです。

実は、狂犬病の予防注射は、法律で定められいるとは言え 現実には、50%弱の飼い主が、狂犬病の予防注射を打ってあげていないのではないか?と言う結果が、出ています。
蔓延を くい止める為には、狂犬病のワクチン注射を受けている犬が、70%を超えていれば安全といわれているとのこと。

飼い主一人一人が、自覚を持ち 飼い主の責任として 狂犬病の予防注射を打ってあげて欲しいものです。
日本は、以前、この狂犬病が、出島からスタートし 全国に蔓延。終息するのに200年もかかったと言う感染力の強い病気です。(空気感染・なめられた程度では、感染しないそうです。)

狂犬病にかかった犬にかまれても すぐに処置(傷口を消毒・6回に渡るワクチン接種)をすれば 助かる可能性は、あるのですが、医学の進んだ現在でも 発症してからでは、ほぼ100%死亡にいたってしまいます。
そのような環境の世の中には、ならないように意識して 行動してもらいたいと思いました。

今回の講演では、都立駒込病院の感染症医員 菅沼先生と佐藤獣医科の院長佐藤先生の講演でしたが、どちらの先生も解り易く とても参考なるお話でしたよ。

今回の一般市民の参加して頂くことは、とても 大事で 有意義だとは、思いますが、高齢犬(認知症)の対処やドックフード 犬のしつけなど 身近な話題を表題にして その中で 狂犬病の話をして行った方が、多くの参加が見込まれたんではないかなぁ。とも感じました。

この講演の後、福沢市民センターで 私の師匠(笑)である川村先生の絵手がみの講習会がありました。その楽しい内容については、明日のブログで紹介しますね!