第92回ペットのまつわるエトセトラ

130628tbc今、TBCラジオに生出演してきました。今日のお題は、イヌから学んだ群れの原理(91回目)お話をしましょう。
“私たち人間は、歴史と感情と本能と経験とイヌ族からの影響(私たちからイヌ族への影響も)がすべて集まることで独自の知性を獲得することができたとも言われているんですよ。
群れは、血族で作ることが多いですが、イヌは、違います。私たちは、イヌの教えられ地域と言う大きなくくりで生活するようになったのかもしれません。
血縁集団からなる群れ  ニホンザルの群れは数頭の雌(メス)とその子供たち、および、配偶者の雄によって構成されている。子供が雄であれば成長して群れを出、雌はそのまま残るので、この群れはほぼ母系の血縁集団である。ほぼ同様な群れはライオンなどにも見られる。社会性昆虫も巨大な家族の構成である。
オオカミをはじめイヌの仲間は血縁のあるもので群れを作ります。家族…ではあるけれど、全部が血がつながってるわけではありません。間違いなくつながっているのは群れのメスたちと子どもたちだけ。
そこにいるオスはたいていが“よその血”です。「一匹狼」って聞いたことがありますよね。血が濃くなることを防ぐためにあるんです。

笑顔は、人間が、喜ぶことを知って犬が、模倣したと前回お話ししましたが、人間の側にこそイヌ化してきたのかもしれません。
10万年以上前の地層から出土した人骨の付近には、犬の先祖の骨が数多く発見されています。最近の考古学の研究は、原生人類になる前の私たちの先祖がイヌ族の行動様式を学んだことを示唆しています。イヌ族は、血縁関係のない同性の間で誠実な友情を持っていました。
それを人間が、学んだのかもしれません。
次回の7月12日(金)犬は、道徳心をもっているか?(93回目)お話をしましょう。
参考資料 犬は、しつけでバカになる 光文社新書

今日の川柳のお題は、冷蔵庫。
優勝は、挑戦者になりました。
庫内見て レシピ考え脳トレに! ラジオネーム うーとらママさんでした。おめでとう!